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日清戦争~日露戦争前(明治26~明治36/1893~1903)
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作詞 不詳
作曲 不詳

愚鈍極まる台湾の
草賊奴等は頑迷の
無能無智なる土民等を
かく招き無体にも
諸所の要地に陣と敷き
隙を窺い行軍の
通路を防ぎ害せんと
互いに示し合わしつつ
最も厳重に用意して
我に向かわん状なれば
まず手始めに賊奴等が
本拠とその名に聞こえたる
龍潭坡頂所とは
攻撃なして草賊と
戡定せんと山根公
軍備軍略定められ
部下の旅団を指揮されつ
台北府をば進発し
道の嫌悪を事とせず
龍潭坡へと向かわれぬ
この時敵は我が軍の
最も激しい進撃を
防がんものと該所なる
竹薮もって掩われし
家屋を楯と頼みつつ
村落防御を施して
盛んに我を防ぎたり
折から進む我が前衛
藤岡大尉が中隊は
村落防御の状を見つ
道を転じて東端の
村道見掛け突入し
群がる敵を迎えつつ
最も激しく戦端し
逸早ここに開かれぬ
折から進む本隊の
先頭軍はこれはこれ
人見中尉が率いらる
一中隊の勇夫ぞ
この中隊のその中で
中尉松崎某君は
一小隊の兵員を
率いつ伴いつ竹薮を
潜り潜りて敵塁の
下へと迫り大射撃
行なわれつつ進まれる
折からまたも西口へ
向かれたりし一小隊
西郷中尉が指揮により
最も激しき攻撃を
敵塁見掛け加えつつ
正司大尉の中隊が
鋭く撃つる砲撃と
共に力を合わせつつ
東西南の三方より
互いに強く攻め立つる
最も過激の戦闘は
流石頑固の草賊も
要害険阻の竹林も
何か支うる事やある
激戦数時いや凄き
砲煙弾雨のその中に
敵は護りと失うて
三々五々と隊をなし
逃げつ倒れつまろぶるを
逃しはせじと我先に
我が兵進んで追撃し
あるいは捕えつまたは撃つ
ここに難無く龍潭坡
我が手に頃は入りにけり
かくと見るより山根公
部下の参謀と共々に
馬首を転じてかなたなる
大姑陥へと進まんと
斥候隊を出しつつ
四方の容子は窺われ
淡水支流に従いて
大姑陥へと向かわるる
我が皇軍の勢いは
いよや朝日のごとくなり
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作詞 不詳
作曲 不詳

澎湖島と呼びなすは
四十余里の大島ぞ
事を台湾全島に
上げんと思うその時は
まず手始めにこの島を
陥れるこそ有利ぞや
昔名高き鄭成功
始めて事を台湾に
挙げて三代島王と
その名世界に響きしも
その根據をば訊ぬれば
取りも直さずこの島ぞ
そかあらぬか白妙の
夏なお寒き遼東や
山東省の要害を
物の見事に打ち砕き
武名を世界各国に
轟かされし征清の
忠実武勇の我が軍は
ここに台湾全島を
征清せばやと逸早く
混成部隊を組織なし
比志島大佐を長として
名残の雪の消えやらぬ
末の三月月半ば
部下の勇士を引き連れて
数隻の艦に護られつ
宇品港を出発し
万里の波濤を蹴破りて
澎湖島へと差し掛かる
折から敵は我が軍に
押し寄せ来る有様を
探り知りしや騒然と
島の周囲の要塞に
野砲臼砲数多く
整列なして我が軍を
防がんものと健気にも
守備を固めて巌然と
我に抗いし敵原の
心根いとど笑止なれ
しかれど彼等は烏合の徒
固まり義務の守備なれば
いかにぞ我に敵すべき
勢い鋭き我が軍の
訓練熟する攻撃に
島中逸一の要地とぞ
人も知りたる馬公港
馬公港も何のその
瞬間時に我が兵の
忠魂込もる鋭鋒を
受けて跡無く散然と
降るもあれば逃ぐるもあり
聞くも愉快な大勝を
奏しつ領す澎湖島
南の空に日章の
逸早高く燦然と
光り輝く光景は
混成部隊のますらおが
立てし武勇の功績ぞ
立てし武勇の功績ぞ
作詞 不詳
作曲 不詳

頃しも秋月初め
秋とは言えど南洋の
炎威酷暑は火のごとく
内地の夏にいや勝る
数十倍の猛熱に
肌や焼けて髪縮れ
加えて台湾の
未開極まる道路をば
草を分けつつ山を越え
渓を経りて糧食の
絶る切なる困難や
焼ける思いの炎熱も
君と国とのそが為に
無体極まる蕃賊を
戡定なして台湾を
治めんものと新竹を
占領されし我が軍は
ここに軍略整いて
近衛師団の全軍を
本隊右軍左軍とし
大甲渓の左岸より
牛馬頭へと進まれつ
群れ来る賊原を
迎え撃ちつつ逸早く
東大敦へ進入し
瞬時の間に台湾の
中央にその名匿なき
台湾府をば攻撃し
防ぎ護れる賊原を
四分五裂と追い払い
遂に難無く有名の
要害堅固な全府をば
占領されて大捷の
凱歌を高く上がらるる
凱歌を高く上がらるる

時しもあれや右翼なる
川村少将が部下の兵
これを先途と正面の
へい仔頭より彰化へと
降り来る弾丸払いつつ
勢い込みつ進まるる
この時又も左翼隊
敵が険阻と頼りける
八卦山をば見掛けつつ
一同どっと攻め入りて
迎えてここに逸早く
最も激しき戦いは
互いに発す大小の
砲煙哨雨と諸共に
見事彼奴等を撃退し
直に乗っ取る新竹城
かかる鋭き我が軍が
破竹の勢の南進に
流石愚昧の賊原等も
辟易なして我先を
銃器弾薬打ち捨てつ
山また山をよじ登り
渓また渓を打ち渡り
丸びつこけつ一応に
道なき道を走りつつ
彰化県へと逃げのびて
八卦山頂有名の
音に名高き険山に
備えありつる砲台を
また無き物と頼みつつ
最も兵備を巖にして
我が南進の軍隊を
防がんものと勤めける
修理に疎き賊原が
身の程知らぬ挙動は
笑止にも又愚かなり
作詞 木金文彦
作曲 不詳

片割れ月の物凄く
嵐に落ちて露深し
浜の荒磯音絶えて
千鳥も眠る丑三つの
闇に紛れて水雷艇
走るやいずこ白波の
寄せては返す浦影に
千曳の岩か仇船か
おどろおどろの音と共に
たちまち上がる水煙
黒白も分かずになりにけり
朝日の光うらうらと
劉公島に輝けば
雲に聳えし仇船の
今は影だになかりけり
底の藻屑と消えぬらん
嵐に怒る荒波の
岩噛む音の心地良や
作詞 不詳
作曲 不詳

先に逸早や台北を
占領をして勇名を
轟かさおし近衛兵
今や進んで新竹の
険を阻んで我が軍を
防ぎ止めんと愚かにも
守備しおける賊共を
一掃なさんその為に
道の嫌悪も事とせず
百度以上の炎熱も
敢えて意とせず奮然と
新竹目掛け進ませつ
雲霞のごとく集いける
数千百の敵兵を
迎えてここに逸早く
最も激しき戦いは
互いに発す大小の
砲煙哨雨と諸共に
見事彼奴等を撃退し
直に乗っ取る新竹城
かかる鋭き我が軍が
破竹の勢い南進に
さすが愚昧の賊原等も
銃器弾薬打ち棄てつ
山また山を打ち登り
渓また渓を打ち渡り
丸びつこけつ一応に
道無き道を走りつつ
彰化県へと逃げのびて
八掛山頂有名の
音に名高き険山に
備えありつる砲台を
また無き物と頼みつつ
最も兵備を巖にして
我が南進の軍隊を
防がんものと努めける
修理に疎き賊原が
身の程知らぬ挙動は
笑止にもまた愚かなり
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