日清戦争~日露戦争前(明治26~明治36/1893~1903)
作詞 不詳
作曲 不詳
波音高き荒海を
蹴立てて進む軍艦
敵はそれとも不知火の
筑紫の洋を後に見て
八重の八潮の朝風に
旭日の御旗ひらめかし
攻め行く先は直隸峡
間近に寄せて上陸を
なさん物ぞと試みて
目指すはいずこの保塁か
進むは第二の皇師よ
率いる大山大将は
敵の不意をば襲わんと
金州半島を攻撃の
伝令なして囲みけり
脆さは彼の倣いにて
勝つは日本の国風よ
難なく落とす三つ四つの
塁を破り城を抜き
いざ攻め行くは金州城
城は要害険しくも
敵に流石に防衛を
いと厳かにいと堅く
寄せをば撃たんと構えける
門の破りを防がんと
内より鎖と堅くして
外には敷ける地雷絨
陥れんと第二軍
勝ちに乗ったる勢いは
堤の切れし瀬のごとし
されども門扉堅くして
砕ける様も見えざれば
ここに一人の勇士に
小野口徳治と呼びなして
自ら爆裂薬を取り
左右に並ぶ敵兵の
中を恐れず顧みず
佩く太刀と村田銃
我が身の護りと担いつつ
難無く寄せり門際に
今は火薬を装置して
幾百歩をか退きて
待つほどなく轟然と
天地も砕くる凄まじさ
響きと共に城門は
破れしかども行き先は
担ぐ第二の城固め
再び門扉に走せ寄りて
敵の撃ち出す弾丸の中
怖れ気もなくただ一人
計りしごとくここもまた
砕きて進む折からに
助けの人は来給いき
折から飛び来る一丸は
あわれ勇士の身を貫きぬ
されど運命強くして
傷は浅手にありければ
一旦その場は退けど
進む大和の軍隊は
声勇ましし吶喊の
敵は一人のますらおに
頼みに頼みし城門を
砕かれければ担ぐべき
勇気も落ちて逸早く
国の為より我が身ぞと
奔りては城は無人境
あわれ笑うの外ぞ無き
勇める武士は恙無く
城にと入りて万歳と
祝して歌う第二軍
作曲 不詳
波音高き荒海を
蹴立てて進む軍艦
敵はそれとも不知火の
筑紫の洋を後に見て
八重の八潮の朝風に
旭日の御旗ひらめかし
攻め行く先は直隸峡
間近に寄せて上陸を
なさん物ぞと試みて
目指すはいずこの保塁か
進むは第二の皇師よ
率いる大山大将は
敵の不意をば襲わんと
金州半島を攻撃の
伝令なして囲みけり
脆さは彼の倣いにて
勝つは日本の国風よ
難なく落とす三つ四つの
塁を破り城を抜き
いざ攻め行くは金州城
城は要害険しくも
敵に流石に防衛を
いと厳かにいと堅く
寄せをば撃たんと構えける
門の破りを防がんと
内より鎖と堅くして
外には敷ける地雷絨
陥れんと第二軍
勝ちに乗ったる勢いは
堤の切れし瀬のごとし
されども門扉堅くして
砕ける様も見えざれば
ここに一人の勇士に
小野口徳治と呼びなして
自ら爆裂薬を取り
左右に並ぶ敵兵の
中を恐れず顧みず
佩く太刀と村田銃
我が身の護りと担いつつ
難無く寄せり門際に
今は火薬を装置して
幾百歩をか退きて
待つほどなく轟然と
天地も砕くる凄まじさ
響きと共に城門は
破れしかども行き先は
担ぐ第二の城固め
再び門扉に走せ寄りて
敵の撃ち出す弾丸の中
怖れ気もなくただ一人
計りしごとくここもまた
砕きて進む折からに
助けの人は来給いき
折から飛び来る一丸は
あわれ勇士の身を貫きぬ
されど運命強くして
傷は浅手にありければ
一旦その場は退けど
進む大和の軍隊は
声勇ましし吶喊の
敵は一人のますらおに
頼みに頼みし城門を
砕かれければ担ぐべき
勇気も落ちて逸早く
国の為より我が身ぞと
奔りては城は無人境
あわれ笑うの外ぞ無き
勇める武士は恙無く
城にと入りて万歳と
祝して歌う第二軍
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