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日清戦争~日露戦争前(明治26~明治36/1893~1903)
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作詞 加藤清義
作曲 萩野理喜治

渡るに易き安城の
名はいたずらのものなるか
敵の撃ち出す弾丸に
波は怒りて水騒ぎ

湧き立ち返る紅の
血潮の他に道も無く
先鋒たりし我が軍の
苦戦の程ぞ知られける

この時一人の喇叭手は
取り佩く太刀の束の間も
進め進めと吹きしきる
進軍喇叭の凄まじさ

その音たちまち打ち絶えて
再び幽かに聞こえたり
打ち絶えたりしは何ゆえぞ
幽かに鳴りしは何ゆえぞ

打ち絶えたりしその時は
弾丸喉を貫けり
幽かに鳴りしその時は
熱血気管に溢れたり

弾丸喉を貫けど
熱血気管に溢るれど
喇叭放さず握り締め
左手に杖つく村田銃

玉とその身は砕けても
霊魂天地を駆け巡り
なお敵軍を破るらん
ああ勇ましの喇叭手よ

雲山万里かけ隔つ
四千余万の同胞も
君が喇叭の響きにぞ
進むは今と勇むなる
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