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日清戦争~日露戦争前(明治26~明治36/1893~1903)
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作詞 加藤義清
作曲 奥好義

火筒の響き遠ざかる 
跡には虫も声立てず
吹き立つ風は生臭く 
紅染めし草の色

わきて凄きは敵味方 
帽子飛び去り袖千切れ
斃れし人の顔色は 
野辺の草葉にさも似たり

やがて十字の旗を立て 
天幕をさして荷いゆく
天幕に待つは日の本の 
仁と愛とに富む婦人

真白に細き手を伸べて 
流るる血潮洗い去り
巻くや包帯白妙の 
衣の袖は朱に染み

味方の兵の上のみか 
言も通わぬ仇までも
いと懇ろに看護する 
心の色は赤十字

あな勇ましや文明の 
母と言う名を負い持ちて
いと懇ろに看護する 
心の色は赤十字
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作詞 小中村義象
作曲 納所弁次郎

鶏の林に風立ちて
行き来の雲の脚早し
吉野浪速秋津島
探る牙山の道すがら
七月二十有五日
暁深く立つ霧の
仄かに見ゆる敵艦は
名に負う済遠広乙号

彼より撃ち出す弾丸に
怒るは人と神のみか
波さえ荒ぶる豊島海
我が軍いかでか躊躇わん
互いに戦う程も無く
逃ぐるやいずこ彼の二艦
追えども追えども散り散りに
行方も知らずになりにけり

たちまち見ゆる二艘の艦
牙山を指して急ぐなり
勝ちに乗りたる我が艦の
進み進みて止まりけば
白旗高く差し立てて
先ずこそ降れ操江号
撃ち出す我が砲一発に
高陞号は沈めたり

折りしも波風治まりて
清き喇叭の声起こり
東の空を仰ぎつつ
世界を動かす勝鬨は
天皇陛下万々歳
日本海軍万々歳
この勇ましき勝鬨ぞ
征清軍の初めなる
明治天皇 御歌
作曲 田中穂積 

頃は菊月半ば過ぎ
我が帝国の艦隊は
大同江を船出して
敵のありかを探りつつ
目指す所は大孤山
波を蹴立てて行く路に
海洋島のほとりにて
彼の北洋の艦隊を
見るより早く開戦し
あるいは沈めまたは焼く
我が砲撃に彼の艦は
跡白波と消え失せり
忠勇義烈の戦いに
敵の気勢を打ち砕き
我が日の旗を黄海の
波路に高く輝かし
勲をなして勇ましく
各艦共に揚げ競う
凱歌は四方に響きけり
凱歌は四方に響きけり
作詞 加藤清義
作曲 萩野理喜治

渡るに易き安城の
名はいたずらのものなるか
敵の撃ち出す弾丸に
波は怒りて水騒ぎ

湧き立ち返る紅の
血潮の他に道も無く
先鋒たりし我が軍の
苦戦の程ぞ知られける

この時一人の喇叭手は
取り佩く太刀の束の間も
進め進めと吹きしきる
進軍喇叭の凄まじさ

その音たちまち打ち絶えて
再び幽かに聞こえたり
打ち絶えたりしは何ゆえぞ
幽かに鳴りしは何ゆえぞ

打ち絶えたりしその時は
弾丸喉を貫けり
幽かに鳴りしその時は
熱血気管に溢れたり

弾丸喉を貫けど
熱血気管に溢るれど
喇叭放さず握り締め
左手に杖つく村田銃

玉とその身は砕けても
霊魂天地を駆け巡り
なお敵軍を破るらん
ああ勇ましの喇叭手よ

雲山万里かけ隔つ
四千余万の同胞も
君が喇叭の響きにぞ
進むは今と勇むなる
作詞 永井建子
作曲 永井建子

露営の夢を土城子に
結びもあえず夜の霜
解けかかりたる革帯を
締め直しつつ起ち上がり
明け残りたる月影に
前を臨めば水師営
砲塁高く山々を
連ねて待てる旅順兵

待ちに待ちたるこの朝を
二十一日この朝を
最後となして我進む
砲弾雨注のその中を
硝煙地雷のその中を
縦横無下に馳け巡り
突貫なせばたちまちに
難なく陥つる敵の塁

逃ぐるが勝ちと敵兵が
振り向く後ろに日本刀
前は即ち渤海の
船路操り危うくも
跡白波と落ち行けば
またも撃ち出す村田銃
窮鼠かえって猫を噛む
力もいかであらばこそ

彼が金城鉄壁と
頼みきったる砲台も
端なく落ちて傲頑の
支那も眠りや覚めにけん
夜寒を語る暁の
風心地よく翻る
御旗仰げば尊くも
大日本の旅順口
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