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日清戦争~日露戦争前(明治26~明治36/1893~1903)
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作詞 大和田建樹
作曲 小山作之助

逆巻く波を蹴破りて
怒れる波を突き切りて
車輪を万里に進むべし
新たに世界も開くべし
我が海国のますらおよ
事業は多しいざ行けや

波も具風も黒潮も
慣れれば友よ良き友ぞ
男子生まれて海国の
民となるこそ愉快なれ
行けや開けや人の後
まだ見ぬ国の果てまでも

星は照らして空にあり
羅針は示して船にあり
氷の海に彼とても
破るに何か難からん
我が海国のますらおよ
名誉は遠しいざ進め

底には輝く珊瑚あり
波に浮かべる鯨あり
一度綱を降ろしなば
数万の富も得らるべし
実尽きせぬ海原に
版図を広めいざ民よ
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作詞 落合直文
作曲 奥山朝恭

青葉繁れる桜井の
里の渡りの夕ま暮れ
木の下蔭に駒止めて
世の行末をつくづくと
偲ぶ鎧の袖の上に
散るは涙かはた露か

正成涙を打ち払い
我が子正行呼び寄せて
父は兵庫に赴かん
彼方の浦にて討死にせん
汝はここ迄来つれども
とくとく帰れ故郷へ

父上いかにのたまうも
見捨てまつりて我一人
いかで帰らん帰られん
この正行は年こそは
未だ若けれ諸共に
御供仕えん死出の旅

汝をここより帰さんは
我私の為ならず
己討ち死になさんには
世は尊氏のままならん
早く生い立ち大君に
仕え奉れよ国の為

この一刀は去にし年
君の賜いしものなるぞ
この世の別れの形見にと
汝にこれを贈りてん
行けよ正行故郷へ
老いたる母の待ちまさん

共に見送り見返りて
別れを惜しむ折からに
またも降り来る五月雨の
空に聞こゆる不如帰
誰か哀れと聞かざらん
憐れ血に泣くその声を
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